「若返り」をうたうサプリ NMN・エクソソームと証拠の隔たり
抗老化をうたうサプリメントでは、研究分野の名称がそのまま製品の効果を示すように使われる。日本の制度では成分名、販売区分、表示できる機能、人体で確かめた結果は別に確認する必要がある。
抗老化をうたうサプリメントでは、研究分野の名称がそのまま製品の効果を示すように使われる。日本の制度では成分名、販売区分、表示できる機能、人体で確かめた結果は別に確認する必要がある。
健康食品では、医師の肩書、臨床試験、特許番号が製品の効き目を裏付けるように並ぶ。日本の制度では、推薦の事実、表示と研究結果の対応、特許の請求項を分けて確かめなければ、広告が示す範囲を読み違える。
SNSでサプリメントを紹介する投稿は、本人の感想と広告の境目が画面上で分かりにくい。日本では広告主が関与した投稿の明示、健康効果の根拠、体験談や試験結果の見せ方を別々に確かめる必要がある。
食品の包装前面にある「天然」「無添加」「ゼロ」は、品質や安全性を一括して保証する言葉ではない。表示ごとに適用されるルールを分け、裏面の原材料名、添加物、栄養成分表示と照合する必要がある。
紅麹サプリメントは食品として販売されていても、含有成分と製造工程の両面に安全上の論点がある。モナコリンKはスタチン系薬剤と同様の作用とリスクを持ち、小林製薬事案では別に青カビ由来のプベルル酸が腎障害の原因として調べられた。
プロバイオティクス製品は、同じ菌種名や大きな菌数を掲げていても、根拠となる菌株や用量が一致するとは限らない。選ぶ際は菌株番号、人体試験で使われた量、期限末の生菌数、日本の表示区分を順に照合する。
画面を見る時間が長い人向けに、ルテインを「目を守る成分」として売る商品は多い。だがAREDS2が調べたのは、健康な目や一時的な疲れではなく、進行した加齢黄斑変性へ移る危険が高い人に対する複数成分の配合である。
NMNを配合したサプリメントは日本でも流通し、「若返り」や「長寿」を連想させる宣伝が購入判断を揺らす。国内制度は販売区分と効果の承認を分けており、短期の人体試験も抗老化や寿命延長を裏づけていない。